20080814 - movie/tv

ピューと吹く!ジャガー THE MOVIE

» ピューと吹く!ジャガー THE MOVIE
高校卒業を間近に控え、ロック・ミュージシャンになることを決心した酒留清彦。ギターを抱えオーディションに参加した彼は、会場でひときわ異彩を放つたてぶえを持った怪しげな男を目に留める。やがて清彦は、三太夫セガールに誘われ芸能人養成所に入ることに。しかし、清彦が気合いを入れて向かった先は、なんと“ふえ科”。そして、教室で待っていたのはあのたてぶえの男、ジャガージュン市だった。しかもジャガーに“ピヨ彦”と名付けられ散々な清彦。ショックを引きずりながらも、ふえ科に所属する謎のヒップホップ忍者・ハマーや、謎のアイドル志望の女の子・高菜と交流していく中で、次第にふえ科に馴染んでしまう清彦だったが…。(allcinema)


昨日一昨日とウチのアパートにオトウトが参上したため夏季読書は一時中断。町まわりに同行してたら想像以上に疲れたぁ。なんせこのくそ暑いなか No Cooler in The Carだから。そして昨日、この楽しい思い出を永遠のものにするために一作の映画を借りて鑑賞。その名も「ピューと吹く!ジャガー THE MOVIE」。すでに鑑賞済みであったオトウト曰く「がんばってる」とのことで、うすたマニアの二人でもう一度この問題作を鑑賞することになったのだ。

まず、がんばっていたというのはキャスティング。似てる似てないどうのこうのではなくて、この心なしか物足りなげで微妙なキャスティングならうすたの描く独特な空気感を醸し出すことができるのではないだろうかという期待感。ジャガーに要潤ていうだけで何故かシュール感が漂い始める。二枚目役の多い要潤だったが、ジャガージュン市という三枚目どころか十枚目くらいの難役を受けるに至った彼を素直に評価したい自分がいた。

そして「ピューと吹く!〜」からボケのつっこみに劇画タッチを多用するようになったうすただが、ツッコミ時のピヨ彦の劇画顔を彷彿とさせる若干濃顔の大村学。また、原作とは違った面白みをもったハマー役小木と高菜役高橋真唯。脇にも絶妙なキャスティングセンスを感じさせるこのTHEMOVIEだっただけに期待するところは大きかった。

しかし、蓋を開けてみれば、うすたの漫画を枕の下に入れて夢を見てきた世代には決して満足のいく出来ではなかった。基本的にうすた色は殆どお目見えする事はなかったじゃないかな。面白い場所はいくつもあったけど殆ど単発だったし、続けざまに笑いを仕掛けに来る笑いのビッグウェーブに浚われることはなかったな。なにしろ、もう全然生かせてないハマー高菜を。小木なんてもう小木がコントやってるようにしか見えなかった。それが狙いなのかもしれないけど。

原作漫画を見ていればわかるが、この漫画の面白さの5割くらいは(ボク調べ)、どうハマーを卑しい男に描くのか、そんなハマーをどう弄り痛めつけるか、そしてアイドルを目指す高菜の豹変ぶりと超攻撃的な罵倒コンボに懸かっていると言っても過言ではない。それが全く描かれていなかったのは残念〜。どうせこんなB級映画要潤ファンと原作漫画オタクしか見に来ないんだから、とびっきりぶっ飛んだ内容でもよかったのに勿体無かったなと。

そして何故か無駄に血が流れる演出。この演出のおかげでボクの頭の中の消しゴムがこの映画の存在を消し掛けたほどの大事。血が流れるのはハマーが殴られて笑いをとるときだけだってあれほど言ったじゃないですか!!感動話に持っていくフリにしたのはわかるがこれでは物語に変に緊張感が生まれ原作の色を完全に消してしまったとしかいえないかも。笑いをとらない血はいらない。

結論を言うと、「確かにがんばってはいたんだけど、うすたの作品ではない」というのが正直な所。まあ実写映画に上手くリメイクできてれば良かったんだけど、これでは原作ファンでなくとも怒るのも無理ないなw と言いつつもボクは結構楽しませてもらったからよかったんだけどね。もともとが一話完結の短い作品なだけに、丸々映画一本分を一話で作らなくてもよかったように思える。やっぱりギャグ漫画の実写は難しいのかな。。。


# posted by moqun at 2008/08/14 23:47

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